どういったプラットフォームを用いても相対的に良い点、悪い点があるため、それらを理解して各自にあった利用を行うことが重要である。
メルカリは月額利用料金が必要なく、システムも感覚的に分かりやすいため、最初の販売を慣れる意味でもおすすめできる販売先になる。
今回はこのメルカリでの販売について紹介したいと思う。
商品の販売先について
楽天せどりに限らず、商品の購入を行った後は、販売、入金まで終えて一つのプロセスの終了になる。
そのため、商品を購入しただけでは、ただの買いものになってしまい利益を手に入れる事はできない。
Amazon FBAを利用している場合、商品を納入するまでは販売する権利すら得られていないため、商品到着後は速やかに販売フェーズに移れるようにすることが重要である。
商品の販売先は多数あり人によるとは思うがメルカリ、Amazon、買取業者などが利用しやすいのではないかと思う。
メルカリについて
メルカリに関してはCMやテレビ番組「いらないモノ現金化してみた。」などが放映されている影響もあってか、8人に1人が利用しているとの報告もある。
全体的に使いやすいシステムにはなっており、初心者も簡単に利用できる印象である。
また、最近はメルカリ教室という、「使ってみたいけど、操作が分からない」「詳しい人に質問したい」人に対して、メルカリ認定講師が一緒にアプリを操作しながら、基本的な使い方を習える教室も存在するため、利用者の増加に繋がっているのかもしれない。
基本的な仕組みについて
メルカリで商品を販売する際は、基本的には写真撮影、商品の説明、カテゴリー、送料の設定、価格の設定を行うことによって出品までが可能になる。
出品ボタンを押せば必要な項目が表示されるのでそれに沿って出品作業を進めれば問題ない。
販売チャネルとしての利用方法
商品選択と売れ行き確認について
下記はメルカリの決算資料からの引用である。
こちらを確認すると、エンタメ・ホビー、レディース、メンズカテゴリーの比率が高くなっている。
男女比率に関しては記載はなかったが、過去のデータでは10-40代の女性比率が高いというデータが有るため、カテゴリーや商品を選択する参考にできる。
売れ行きの確認に関しては、スマホアプリを用いることで可能である。
販売したい商品を検索後、絞り込みの項目で、販売状況を「売り切れ」に選択する。
売り切れた商品のみが表示されるため、上からいくつかを確認する。
各商品を確認すると商品説明欄の下部に商品が投稿された時間が表示される。
例えば、1日前、3日前、4日前、6日前、7日前で商品が売り切れていた場合、1週間で5つの商品が売れていることが分かるため、自分が販売した際にどれぐらいのペースで売れるかをイメージすることが可能である。
その際に、商品が売れた時の金額も分かるため、その金額を用いて利益計算が可能である。
必要経費について
メルカリでは販売手数料として10%が必要となる。
また、送料に関しては出品者側が支払うことが一般的になるため、それも含めて考える必要がある。
送料に関しては、下記の発送方法の所で詳細が確認できる。
例えば、4,000円の商品を宅急便コンパクトで発送した場合、手元に入ってくる金額は
4,000円-400円(手数料10%)-450円(送料・箱代)=3,150円となる。
商品のサイズによる発送費の変化は、利益に直結するため、サイズや利用できる発送方法は十分に確認する必要がある。
メルカリを利用するメリット
システムが感覚的に使いやすい
筆者もメルカリでの販売が最初になる。最初からAmazonでの販売はハードルが高く、手軽に使えるという理由からメルカリを利用していた。その際、出品までのシステムが感覚的に使いやすく、利用しやすい印象があった。現在はAmazonでの販売が主体ではあるものの、一部商品に関してはメルカリでの販売も行っており、使いやすさは以前と変わらずである。
Amazonで販売できないものも販売可能
Amazonでは出品規制などが掛かっている商品を購入してしまった際でも、メルカリであれば問題なく販売することができる。また、FBAへの納品が手間になってしまう商品などもメルカリでは簡単に出品が可能な場合があるため、Amazon FBAでの販売のバックアップとして利用することが可能である。
発送方法
発送に関しては、購入者に直接発送することになるが、メルカリでは複数の発送方法が準備されており、主にサイズによって使い分けることができる。また、匿名での発送が可能なため、セキュリティー面で不安がある人も安心して利用できる。発送方法に関しては、メルカリが示している以下のものが確認するのが便利である。
おすすめの配送方法としては、
ネコポス:本やちょっとした小物(厚さ3 cm以下)
宅急便コンパクト:小型から中型商品
専用薄型BOXは薄型と書いてはあるが、専用BOXと違って自分で形を変えられることができるので思っている以上に汎用性が高いといえる。
メルカリを利用するデメリット
商品が多数の場合は取引が大変
感覚的には使いやすいものの、多数の出品を想定して作られている訳ではないため、商品が多い場合は販売が難しいと言える。
Amazon FBAを利用するようになったのも、販売個数の問題にぶち当たったためである。
また、一つの商品に対して一つずつ対応が必要なため、同時にやり取りを行う必要が出てくると思った以上に時間を取られる。さらに、値引き交渉なども普通に行われるため、それらの対応が面倒である。
新品商品でもAmazonより割安
多くの商品の場合は、同じ新品商品であってもAmazonで販売するより、メルカリで販売を行う方が金額は安くなる。商品によってはメルカリの方が高くなる場合も勿論ある。また、販売手数料が10%で固定されており、Amazon FBAのような固定費も掛からないため、販売する商品、個数、金額を調査して利用すると利益を稼ぎやすい場合がある。
・メルカリは最初に販売に慣れる意味でもおすすめの販売先である
・メリットとしては、システムが分かりやすく利用しやすい
・デメリットとしては、販売の手間も考えると時間を必要とする
・リピート商品や中古品などの利益率の高い商品の方がおすすめ